貧血(ひんけつ)とは、血液中の赤血球が乏しくなること、およびそれにより起こる諸症状である。
一般的に急な血圧低下による立ちくらみを脳貧血、略して貧血と呼ぶこともあるが、医学的に貧血とはまったく異なるものであり、これについては神経心原性失神の項で解説する。
赤血球は血流に乗って酸素を全身に運ぶ働きをしており、これが足りなくなると十分な酸素を運ぶには血流量自体を増やしたり、呼吸量を増やすことで代償しなくてはならない。すなわち、動悸・息切れがみられる。特に、代償の限界を超える運動時にこれらの症状が強くなる。 しかし、貧血が徐々に進行した場合には特に自覚症状も無い場合も多い。
原因による貧血の分類。貧血の原因は大別して赤血球産生の低下と、破壊・喪失の亢進のどちらかとなる(両方であってもよい)。
慢性出血などで赤血球を慢性的に失い続けていると、材料の鉄を使い切るためもあり小球性低色素性の貧血、いわゆる鉄欠乏性貧血に陥る。なお、短時間の大量出血では貧血とならずショックに陥る。
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細胞分裂に必要なビタミンであるビタミンB12や葉酸が不足した場合も、赤血球の分化が障害されて貧血となる。この場合、大球性正色素性をとることが多い。
ビタミンB12欠乏によるものは、原因として偏食よりも胃摘出や内因子分泌障害によるものが問題となる。内因子は胃で分泌される物質でB12の吸収に欠かせない物質だが、胃を摘出した場合や自己免疫によって内因子が攻撃されて分泌されなくなった場合、深刻な不足状態となる。
悪性貧血
悪性貧血(あくせいひんけつ)は、自己免疫障害によって起こる貧血。巨赤芽球性貧血の一種。
病態: 自己免疫障害によって胃粘膜が障害される。すると胃粘膜から分泌される内因子が不足して、ビタミン類の吸収障害を起こし、ビタミンB12を含むビタミン等が不足し欠乏性貧血となる。